当院でご出産される方に是非受けていただきたい胎児超音波検査の時期をご案内させていただきます。超音波検査は初診からなるべくお腹の上から行います。内診台で行うよりもいろいろな角度から検査できますし、妊婦さんの負担も少ないと思います。
妊娠9週~10週 (9週で)
出産予定日の決定には排卵日が分かる場合が一番正確です。超音波検査は参考程度になります。最後の生理が始まった日が良くわからない、覚えていない、生理間隔が不順等の場合にはこの時期の赤ちゃんの大きさ3cmぐらいから計算するとかなり正確になります。
妊娠11週~13週 (12週がおすすめです)
胎児ドックと言われる検査にあたります鼻の骨、首の後ろ側のむくみ、おなかの血管の流れ、心臓の弁の流れなどを細かく調べます。このようなわずかな異常から染色体異常を疑うことができます。 その他、脳・心臓・臍・膀胱・手足などの異常も調べています。赤ちゃんの性別も(笑)
当院で出産される方はぜひこの時期を逃さないように受診してください。
血液の流れを調べます。染色体異常や心臓の病気と関連します。
男の子
女の子
妊娠14週~16週
大きさと成長・手足の指の数・性別(再度 笑)など4D画像もきれいに撮れ始めます。
妊娠17週~19週
とても重要な検査になります。脳・心臓などの大切な臓器をすべて詳しく調べます。鼻の骨の長さや耳の長さなど染色体異常に関連する異常も調べています。 お母さんの動脈の流れを調べることもあります。 ここで異常が見つからなければ一安心なのですが、腸や脳・骨の成長・性器の病気には妊娠後半でなければ分からない病気があります。
4D画像も健診時に随時行っています(20~28週がよく見えます)
妊娠28週~32週
各健診ごとに見直してはいるのですが、再度心臓・腸や食道・脳などを調べます。
妊娠36週~分娩
この時期からは赤ちゃんの推定体重よりも元気であることの確認がメインになります。4Dはかなり困難になってきます (笑)多くはありませんが、お母さんの足の静脈の中に血液の塊が出来ていないか検査することもあります。
いかがでしたでしょうか。 超音波検査は生まれてくる赤ちゃんの準備を整えたり、成長や状態の確認したり、胎盤や子宮口の状態等ご両親にあらかじめ知っておいていただきたい情報を調べる検査です。不安にさせる検査ではなく安心につながる検査であるように心掛けています。