●NIPTはおなかの中の赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性をみるための検査です。
●検査対象となる染色体疾患は21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーです。
●妊娠9~10週以降に妊婦さんから10~20mlの血液を採取して、血液中に浮遊しているcfDNA(染色体が細かく分解されたもの)を分析して結果を出します。
●結果は「陽性」、「陰性」、または「判定保留」と報告されます。「陽性」とはその疾患の可能性が高いという意味です。
●妊婦さんの血液中に浮遊しているcfDNAのうち約10%が赤ちゃん由来ですが、正確には胎盤に由来します。そのためNIPTは精度の高い検査ではありますが、染色体疾患の可能性の高さを判定しているにすぎません。
●検査結果が「陽性」の場合には、羊水細胞や絨毛細胞を用いた確定検査が必要です。また、「判定保留」の場合には、その後の対応について再度相談する必要があります。
当院で採用しているNIPTはSNP NIPTといい、判定保留が少ない・双胎でも可能といった優れた検査です。
当院では10週~12週での検査をおすすめしております。
御料金は、99,000円(税込)
当院でご出産される方に是非受けていただきたい胎児超音波検査の時期をご案内させていただきます。超音波検査は初診からなるべくお腹の上から行います。内診台で行うよりもいろいろな角度から検査できますし、妊婦さんの負担も少ないと思います。
妊娠9週~10週 (9週で)
出産予定日の決定には排卵日が分かる場合が一番正確です。超音波検査は参考程度になります。最後の生理が始まった日が良くわからない、覚えていない、生理間隔が不順等の場合にはこの時期の赤ちゃんの大きさ3cmぐらいから計算するとかなり正確になります。
妊娠11週~13週 (12週がおすすめです)
赤ちゃん形態異常や鼻の骨、首の後ろ側のむくみ、おなかの血管の流れ、心臓の弁の流れなどを細かく調べます。このようなわずかな異常から染色体異常を疑うこともできます。 その他、脳・心臓・臍・膀胱・手足などの異常も調べています。赤ちゃんの性別も(笑)
当院で出産される方はぜひこの時期を逃さないように受診してください。
血液の流れを調べます。染色体異常や心臓の病気と関連します。
妊娠14週~16週
大きさと成長・手足の指の数・性別(再度 笑)など4D画像もきれいに撮れ始めます。
妊娠17週~19週
とても重要な検査になります。脳・心臓などの大切な臓器をすべて詳しく調べます。鼻の骨の長さや耳の長さなど染色体異常に関連する異常も調べています。 お母さんの動脈の流れを調べることもあります。 ここで異常が見つからなければ一安心なのですが、腸や脳・骨の成長・性器の病気には妊娠後半でなければ分からない病気があります。
4D画像も健診時に随時行っています(20~28週がよく見えます)
19週
23週
28週週
32週
35週
妊娠28週~32週
各健診ごとに見直してはいるのですが、再度心臓・腸や食道・脳などを調べます。
妊娠36週~分娩
この時期からは赤ちゃんの推定体重よりも元気であることの確認がメインになります。4Dはかなり困難になってきます (笑)多くはありませんが、お母さんの足の静脈の中に血液の塊が出来ていないか検査することもあります。
いかがでしたでしょうか。 超音波検査は生まれてくる赤ちゃんの準備を整えたり、成長や状態の確認したり、胎盤や子宮口の状態等ご両親にあらかじめ知っておいていただきたい情報を調べる検査です。不安にさせる検査ではなく安心につながる検査であるように心掛けています。
出生前診断について
日曜日の午前中に実施しております。(週数によっては他の曜日となります)。
NIPTは10週~12週(16週頃までは検査可能です)、コンバインドテストプラスは12週~13週、胎児ドックのみは13週でお受けになることをお勧めしております。
ご希望の方は、お電話またはご来院時に受付にお声かけください。
コンバインドテストプラス(コンバインドテストと初期胎児スキャン)
NT・鼻骨・静脈管の測定には厳格な基準があり、FMF(fetal medicine foundation)の認定資格が必要になります。
コンバインドテストではNT計測+母体血液検査によりトリソミーの確率を計算します。
当院では鼻骨と静脈管血流を加えたより感度の高いコンバインドテストプラスを行っています。
結果は数日で分かります。費用は66,000円(税込)です。
※12週でお受けになることをお勧めします。
コンバインドテスト結果はこのように返ってきます。
超音波検査
初期胎児スキャン(胎児ドック)
通常の妊婦健診時にも短時間で行っていますが、出生前診断外来では個別に十分な時間を準備して行うことができます。
超音波検査のみでトリソミー(ダウン症等)のリスクも計算できますが、血液検査を併用したコンバインド検査の方がより正確になります。
費用は38,500円(税込)です。
通常の胎児ドックではダウン症などのトリソミー確率は計算していません。
確率計算をご希望の方は、コンバインドテストプラスの方をおすすめします。
下記の写真は、妊娠13週の赤ちゃんの心臓をしっかり見ている写真です。胎児ドックではこの時期から出来る限り赤ちゃんの状態を詳しく調べています。
事前に出生前診断外来での説明が必要になります。その結果どの検査方法が適しているのかをご一緒に決定します。
※13週でお受けになることをお勧めします。
NIPT
費用は90,000円です。(税抜)
連携医療機関
下記の医療機関と連携しています。